作品を読むまで 「阪急三番街の12月のイベントに、木村裕一さんの作品を読んでいただけないでしょうか?」の電話があったのは、イイノホールの公演のあと、達成感と脱力感の間をさ迷っている時期でした。 |
 3篇の収録はかなりの分量でした。 |
「木村さんからご推薦いただいた読み手の中に、吉田さんの名前もあります」と。準備にかける日程があまり無いこと、書き下ろしのため作品がまだ完成していない部分があることなど、お断りする理由はたくさんありました。「きむら作品は、読みたい人、読んでいる人が大勢いて、音声化される回数は圧倒的にいちばん多いでしょう。毎日放送でも、イベントのたびに後輩たちが取り組んでいました。私でなくても・・・斎藤作品でしたら、私!と、手を挙げますが・・・」このようなことが、電話とメールで行き来しているうちに、いつの間にか私が読むことになっていました。最初は1篇だけということでしたが、3篇すべて。 |
 収録の直前まで手が入れられていたと思われる原稿。スタジオにFAXされて来ました。 |
木村さんの希望であるということは大きい要素ですが、それだけではなく、最初の依頼の電話が、いいにくいことをいくつも並べながら、ハキハキと話を進め、かといって押し付けがましくなく、その話し方と声に関心を持ちました。 |
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短大で「接遇演習」の講座を担当している人間としては、このような人の実体を見ておきたいと思ったのと、「このような人との仕事なら後悔しないのでは」という直感を信じたかもしれません。おかげさまで、初めて、きむらゆういち作品に仕事として出会うことができました。 |
 音声収録当日のオールスタッフ。無理な仕事の内容を私に納得させた人も、この中に。 |