気になることば気になること*飲食店で
2002年9月1日

「買い物恐怖症」かもしれません。
「○○ください」というときの緊張感!とくに、飲食店に入るときは覚悟をします。

店の人「いらっしゃいませーー。(この、最後の「せ」が、長い音で伸びる)…ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」
私「よろしかった…って…なぜ、よろしかった…なの?」

と、心の中でつぶやく。どうしても確認したいのなら「よろしいでしょうか?」とでもたずねてほしい。でも「アイスコーヒー、一つ」という注文のときなどは、さらに複雑な気持ちがする。
ドーナツの店でコーヒーを注文すると
「…ドーナツはよろしかったでしょうか?」と催促もされるので
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか?」は、追加注文を促すという役割を負ったことばなのかもしれない。
そうだとしても「よろしかったでしょうか?」は、この場合、おかしな日本語であることに、ことばを発する人に気がついていただきたい…と、願うことしきり。

さて、料金を支払うときには、覚悟をし直す。

店の人「○○円からお預かりします」
私「○○円から…ではなく、○○円、お預かりします…でしょう?」と、またつぶやく。

このときも、ふつうに考えれば

店の人「○○円お預かりします。(そして、レシートとおつりを返すときに)××円いただきました。ありがとうございました。」

ではないでしょうか?
こんなことを毎日体験してしまうので、私は「買い物恐怖症」。

この夏、コンビニエンスストアでお弁当を買ったとき、「おはし…何本つけますか?」とたずねられました。
「おはし…何本???…」とつぶやいたまま、しばらく反応ができませんでした。
コンビニエンスストアのおはしは割りばしで、つながっているため「1本2本…」と数えられないこともありません。「おはし、1膳2膳…」という数え方は、置き去りにされる日本語なのでしょうか?
また、年齢の違いを「2こ違い、3こ下…」と、若い人たちがいっているのをよく聞きます。
「二つ違い、3歳年下…」などの表現は、もう古いのでしょうか?
外国人が日本語を学ぶとき、前にくる単語によって数え方が違う、この「助数詞」は大変難しいと聞きます。
ことばを覚えはじめのころ、幼いこどもが「イッポン、ニッポン、サンポン…」と数えていたことを思い出させる「おはし、何本つけますか?」の一言でした。

このコーナーでは「接遇」…人に接するときに、重要な要素となることばの問題を中心に、気になることをおはなししてゆきます。みなさまのお考えもお聞かせください。

 
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